●“身の丈起業サポーター”として 会社社長、投資家、パソコンインストラクター、アロマコーディネーター、さらに気功ヒーラーなど、いくつもの顔を持つ吉尾知江子さん。最近では、労働省認定産業カウンセラーの資格を活かした“身の丈起業サポーター”として、自社ビル多目的ホールや近くの研修会場などで「起業準備講座」などを開催しています。 ●仕事や家事プラン話し合い結婚 1988年、吉尾さんは地元銀行を退職後、家賃4万円の1DKアパートを借りて資本金100万円でワープロ代行業「ジャスト・サービス」を始めました。銀行員時代、女性は結婚したら仕事を辞めるものだという風潮になじめず、自分で納得できる生き方がしたかったからです。創業期は「コネもない、ノウハウもない、あるのはやる気だけ」という状態で資本金も底をつき、「もう、辞めよう」と何度も考えたそうです。しかし、アルバイトをしながら何とか踏ん張りました。そうした努力の甲斐があって、新しい人脈もでき、テレビ局や航空会社のパイロット養成マニュアルの仕事などを相次ぎ受注。アルバイト3人と深夜まで作業を続けました。これらの仕事を機に1992年、有限会社に改組します。そして1994年、不動産及び経営コンサルタント業の夫と出会い結ばれます。結婚にあたっては、お互いの仕事とライフプランについて何度も真剣に話し合い、家事分担や子供が生まれた時の預け先なども、こと細かく計画したそうです。 ●起業体験ベースにセミナー開催 ジャスト・サービスでは開業以来、今までパソコンインストラクターを主に5000人以上を輩出してきました。近年では企業のアウトソーシングや時代のニーズに合わせ、IT化のコンサルティングやeショップ立ち上げなどに業務の主軸を移してきているそうです。加えて、吉尾さんが力を置いていることが、自らの起業体験をベースにしたセミナーの開催です。自分自身がのびのびと働けて、そこそこ楽しく生活できる“身の丈起業”を提唱。起業を目指す人々へ“小さく投資して大き育てる”、“信念を持ち最後まで諦めない”など、起業化成功への秘訣を伝授しています。また吉尾さんがしばらく前、健康を損なったことから会社に「健康サロン」を設け、来訪者や受講者にアロマセラピーや気功療法ができる癒しの空間を提供しています。