熊本の女性のチャレンジ事例集
 
起業にチャレンジ
伊佐 真理子 さん
沖崎 祐子 さん
硴塚 絵里子 さん
河内山 陽子 さん
小出 史 さん
高木 奈穂 さん
垂見 和子 さん
林田 美恵子 さん
羽山 悦子 さん
原田 みよ子 さん
藤井 宥貴子 さん
丸野 香代子 さん
吉尾 知江子 さん
吉村 美由紀 さん

 
起業
小出史さん
(有)ソルト・ファーム代表取締役
●お洒落な“お塩屋さん”開店

小出史さんが経営するソルト・ファーム塩工房は、熊本市の旧城下町として栄え、近年では卸・小売店が軒を連ねていた街並みにあります。今では高層マンションが建ち並ぶようになりましたが、通りには古き良き時代の佇まいが残っています。何かお洒落な小物屋さんを思わせるような店構えに、初めて訪れる客は“お塩屋さん”という勝手に描いていたイメージに戸惑いを感じるようです。
 もともと放送局に勤務しキャスターとしてまたディレクターとして活躍し、多くの番組制作に携わっていた小出さんが“塩”と出合った背景には、いくつかの不思議な縁がありました。


●1つの出会いが起業に結びつく

ソルト・ファームで販売されている塩は、天草郡五和町で手づくりされる自然海の塩です。この塩との出合いは10数年前、現地で塩づくりをしていたフリーカメラマンの長岡秀則さんを、取材をしたことがきっかけでした。その後、歳月を経て、職場での異動や離婚などストレスや心労でつぶされそうになっていたとき、実家で母親が焼いてくれたイワシに「おいしい」と感激したことがありました。かつて取材の際に土産にもらい、忘れかけていた塩が使ってあったのです。
 再び天草を訪れた小出さんは、「この塩のおいしさや重要性を多くの人に伝えたい」と決心しました。1998年放送局を辞め、翌年3月、マンション1階の店舗を借りて、まだ全国でも珍しかった塩の専門店をオープンさせました。


●生産者と消費者を結ぶ役割を

開店当初「家賃を払っていけるだろうか」と心配した時期もあったそうですが、今では来店客のほかに、口伝えやインターネットなどで全国各地から「天日古代塩」の注文があるようになりました。
 本業である塩屋さんの合い間に、フリーアナウンサーとしてシンポジウムの司会やコーディネーター、朗読、専門学校の講師なども精力的にこなす小出さん。「おいしい塩をつくるということは、海を守るということ。それは海だけではなく、山を川を守るということです。塩は人間が生きていく上でなくてはならないもの。塩を通して生産者と消費者を結びつける役割ができればと思っています。それに日本古来の伝統的な塩づくりを受け継いだことで、少しでも地場産業の活性化にお役に立てればうれしいですね」
1989年、熊本朝日放送開局と同時に入社。報道制作部でキャスター、ディレクターなど務める。

1989年、熊本朝日放送開局と同時に入社。報道制作部でキャスター、ディレクターなど務める。

現在、口伝えやインターネットなどを通じ全国各地から「天日古代塩」の注文増える。


(有)ソルト・ファーム
熊本市中唐人29 コアマンション1F 
TEL:096-355-4140